ひとたらしどうし

ご機嫌で歩く、私たち。


そんな私たちに、お月さまが嫉妬したのか。


急に冷たい風が吹き始めた。


頬を撫でていく、冷たい風に肩をすくめた。


「柚ちゃん、大丈夫?」


言いながら、叶夢さんが私の肩を抱いてくれた瞬間の、こと。


遠い空にふいに轟いた、雷鳴。


思わず、ちいさく悲鳴が漏れた。