ひとたらしどうし

買い物を終えて、エコバッグをひとつずつ片手に下げて、スーパーを出る。


最初は叶夢さんが、まとめてふたつの袋を持ってくれていたけれど。


つながっていないほうのてのひらを、叶夢さんに向けた。


「叶夢さん、叶夢さん。こっちの手、空いてるのでどっちか持ちます」


張り切って伝えたら、


「ふふ。そう?」


微笑みながら、当たり前のように軽いほうのエコバッグを差し出してくれた。


なんだかうれしいな。


女のコ扱いだな。


思ったりする。