ひとたらしどうし

まだまだ、時間はたっぷり、ある。


つないだ、てのひらから、流れ込んでくる叶夢さんの体温。


それさえあれば、どこへだって行けそうだ。


涼しいスーパーへ入って、まずはビールをかごに入れる。


「あ、叶夢さん、このブドウのチューハイもおいしそう。こっちのハイボールはライム果汁が入ってるー」


両手に缶を持って振り向いた私に。


「だめだめ、どんだけ呑むつもりなの。どっちか、どっちかにしなさい」


私に、びしっと人差し指を向けて見せた、叶夢さん。


「えー?」


「えー?じゃないでしょ、えー、じゃ」


まるで、学校の先生みたいな口調の叶夢さんは、新しい。