ひとたらしどうし

同じ歩幅で、ゆっくりと歩く。


そうだ。夜道で叶夢さんが助けてくれたところから、はじまったのだ。


気持ちを交換しあった、あの夜。


こんな風に、手をつないで歩くことが、当たり前になる日がくるなんて。


同じ気持ちを抱えて、同じ場所に向かって歩く。


仰ぎ見た、叶夢さんの横顔には、やさしい微笑みが浮かんでいて。


それは、あの日からちっとも変わらない。


変わったことと、すこしも変わらないこと。


どちらも、うれしい。