ひとたらしどうし

「あ!ズルい!なんでひとりで行っちゃうんですか?」


「や…すぐ帰ってくるし…」


「私は1秒だって、叶夢さんと離れたくないのにッ?!」


「……、」


すこしの沈黙の、のち。


…だぁーッ!なんでそんなこと真顔で言えちゃうんだよ、このッ!


行こう!行くよッ!!


私の手を引いて、車の鍵を掴んだ叶夢さん。


「…待って待って、叶夢さん!せっかくだったら、お散歩がてら歩きたいです」


手をつないで。


付け足したら、


「うん。そうだね」


微笑んでくれた。