ひとたらしどうし

近づきすぎて、こつん、と、ぶつかった、叶夢さんと私の頭。


「「…イタ…、」」


お互いに、おでこに手を当てて、見つめ合う。


ふふ。


ふふ。


「ふたりしかいないんだから、こんなに小声になることないのにね」


「でも、叶夢さんと私のふたりきりの『ひみつ』のハナシだから」


そっか。じゃあ、これで合ってるね。


じゅうぶんに近い距離なのに、人差し指を上にあげて、ちょいちょい。私を呼ぶ、叶夢さん。