ひとたらしどうし

キレイに片付いている、キッチン。


「ふだんあんまり、使ってないからだよ」なんて、叶夢さんは言っているけれど、使いたいものがすぐに使える場所にあったり、無駄な動線がなかったり。


必要最低限の、調味料しか置いていないのは、逆にふだん料理するからだろう。


結婚したり、もし、結婚したりなんかしたら、絶対にやさしくて、なんでもできる旦那さんになるんだろうな。


ボールに入っている、ひき肉をこねる、叶夢さんを見つめる。


そんな、私の視線に気がついた叶夢さんが、


ん?どした?


手を止めて、私を見た。