ひとたらしどうし

はじめて入る、叶夢さんの部屋は、白と木目調の家具が多い、ナチュラルな部屋で。


はじめてなのに、不思議と落ち着く感覚で。


『叶夢さんの部屋』って、感じだ。


「テキトーにソファーにでも座っててね」


いっしょに買った食材を、冷蔵庫に入れながら叶夢さんが言ってくれたけれど。


「あッ、すみません。私もお手伝い…」


言い掛けた私に、


「いいからいいから。とりあえず、今、飲み物持っていくから、待ってて」


にこり、と、いつもの笑顔。


高身長なのに、決して相手に圧迫感を、与えたりしないのは、この笑顔のせいだと思う。