ひとたらしどうし

そんな叶夢さんの左手を、ぎゅっと握った。


そんな繋がったふたつの手のひらを、見下ろした叶夢さん。


黙って、叶夢さんの左手を引いて、車まで歩いた。


「……柚、ちゃん……?」


戸惑う、叶夢さんの声がする。


ずんずんと歩いて、くるり、と振り返った。


「どんな叶夢さんも、大好きですッ!!」


言ってしまって、から……


「…おー。また、ずいぶんとでかい声で、愛の告白ですか……」


コトバをなくしている叶夢さんと、スーパーの駐車場で見つめ合う。