ひとたらしどうし

夕方のスーパーマーケットは、小さな子どもを連れたお母さんや、仕事帰りのサラリーマン。仲が良さそうな、おじいちゃんとおばあちゃん。


ゆっくりと夜を過ごすための、おだやかな雰囲気に満ちている。


そんな、たくさんのひとたちの中に、私と叶夢さんも紛れて行く。


それは、ドラマや小説の中の日常ではなく、確かにここに存在しているという『確かなもの』で。


そんな日常のワンシーンを、叶夢さんと感じられている。


右手に買い物かごを下げた叶夢さん。


空いている方の左手は、私の右手を繋いでくれている。


そうしてふたりでゆっくりと回る、スーパーマーケット。


私と叶夢さんが歩いたあとにはきっと、『シアワセ』が落ちているはず、だ。


そんなことを考えていたら、自然と笑えてくる。