ひとたらしどうし

「さぁ、今度こそさらうから!いくぞー!出発進行、おー!」


言いながら、車をスタートさせた叶夢さん。


ハンドルを握る腕は、もれなく、うでまくり。


普段から、重たいものを持ったり、細かい機械のあいだを縦横無尽に動いて、故障を直してくれる、腕。


しなやかな筋肉と、そこに浮かぶ血管。


この腕、が。


今夜は私を抱き締めてくれるのだろうか。


期待と、ほんのすこしの、不安。


叶夢さんといっしょにごはんを食べたら、嬉しくて美味しくて楽しいから、ついつい食べ過ぎてしまう。


だから最近、すこし太ったんだよなぁ……


こんなカラダ、見せられるだろうか…