ひとたらしどうし

「…なぁーに、言っちゃってんの」


なんて、平然を装おうとしているけれど、最初の『…』、に、動揺が透けていて。


そんなとこまでもれなく、


「…かわいい…、」


口をついた、私の本音に、


「…な、何を言ってるんだよ。なにを!あんまおかしなこと言うと、ちゅーするよ?!」


逆ギレ気味の、叶夢さんのコトバ。


そんなコトバを受けて、思わず目を閉じた。


「……ほんっとに、ズルいなぁ」


ちいさくつぶいた叶夢さんは、結局再度、やさしいキスをくれた。