ひとたらしどうし

頭の上から流れる、叶夢さんの声は。


そのまま、優しい霧雨みたいに、私の全身を包んで行く。


ゆるく、ぬくい、温度で。


それはふいに、泣きそうになるくらいに優しくて。


ただただ、目を閉じて、その優しい霧雨に打たれた。


もし、雨足が強まっても。


怯えるほどの雷鳴が轟いても。


叶夢さんが与えてくれるこの、霧雨があれば大丈夫。