ひとたらしどうし

「……叶夢、さん…、会ったら思いっきり、ぎゅっ、ってするので、覚えておいてくださいね?」


そんな私からの宣言、に。


「…そんなこと言われたら、45分なんて、待ちきれなくなるし」


困ったな…


ちいさくつぶやいた、叶夢さん。


「私も、まったくおなじこと考えてて」



おなじ、こと?


私のコトバの続きを、優しくうながす、叶夢さんの声は、かぎりなく透明、だ。


「叶夢さんのことが大好きで。叶夢さんを思わない時間はなくて。同じように叶夢さんが私のことを考えてくれる時間はあるのかな?あったらうれしいな、って」