ひとたらしどうし

薄い、ピンクベージュのお皿には、私が頼んだショートケーキが載っている。


お皿のピンクベージュがクリームの白、そしてちょこんと載っている、イチゴの赤を際立たせている。


そのイチゴに、ざくり、と思いきり良く刺したフォーク。


つぷり、と歯切れがいい音がして、なんだか官能的。だ。


フォークの先に刺さる、赤いイチゴを持ち上げた。


そうして、そのまま、叶夢さんの口もとへ。


「はい。こんどは、叶夢さんの番」


あーん。言いながら、フォークに刺さったイチゴを叶夢さんのくちびるへ。


叶夢さんのくちびるの感触が、イチゴを伝って、指先へ。


それだけで、卒倒しそうになってしまったことは、叶夢さんには、内緒。