ひとたらしどうし

次々と、運ばれるスプーン。


パフェグラスの中身の残りはすでに、半分、ほど。


「…ちょ、ちょっと叶夢さん!餌付け、餌付けみたいになってるから!それにこんなに食べたら太っちゃう!」


太ったら、どう責任とってくれるんですかー?!


ジト目でにらめば、


「ん?やっと気がついた?餌付けだよ?柚ちゃんが、オレから離れられないように。それに、もちっと太ったほうがいいから」


ほれほれ、あーん。


言われるがまま、口を開ける。


舌先が痺れるほどの甘さは、アイスクリームだけのせいではない。


重ねられたままの、叶夢さんの左手が、あたたかい。