ひとたらしどうし

「おぉー、すげーキレイ」


叶夢さんが紙袋から取り出したのは、2枚のプレートで。


青地に、七色の虹が掛かっているプレートと、プレート全体が柚子色をしていて、お皿の右上に柚子のヘタがちょこんと付いている、お皿自体が柚子の実の柄になっているもので。


さっきの雑貨店で、一目惚れをしたものだ。


「お互いがお互いのイメージするお皿を持てたら、うれしいな、って」


あ、あと、お互いのお家でいっしょにご飯を食べるときに、このお皿に盛り付けたいな、って。


叶夢さんの台所にも、私の台所にも、同じお皿があったらうれしいな、って。