ひとたらしどうし

「…え…、ほんと、に?」


戸惑いと、うれしさが混ざる叶夢さんの表情は、初めて見るもので。


いっしょに過ごす度に増えて行く、新しい叶夢さんを、会うたびに発見できる。


私も、同じように叶夢さんに思ってもらえていたら、うれしいな。


だから私もいつも、叶夢さんの前では素直でいよう。


「ありがとう。開けても、いい?」


「はい。もちろんです。中身はいっしょなんです。叶夢さんと私でひとつずつ」


どっちを開ければいいのかな?


そんな叶夢さんからの質問に、そう、答えた。