ひとたらしどうし

「さ、歩ける?行こ行こ、いくぞー」


私の手を掴んで、ベンチから立ち上がらせてくれた、叶夢さん。


繋がったままのてのひらで、歩く。


すっかり、軽くなった足元。


ぴかぴかのスリッポン。


大きくなった、歩幅。


全部がうれしくて。


見上げた身長差も、私が話し掛ける度に、叶夢さんが膝を折って顔を近付けてくれるから、困ることと言えば、ドキドキする心臓が叶夢さんにバレてしまうかもと心配になること位、で。


こうして、同じ歩幅で歩けるだけで、シアワセが増えて行く。