ひとたらしどうし

「……叶夢さん…ちょっと…もう、」


…変な気持ちになっちゃう…


ちいさくつぶやいたら、


「……、」


沈黙ののち、


…そ、そんなことさらっと言うの、反則だから。


ぽんぽんと、私の足の甲を軽く叩いて、スリッポンを履かせてくれた。


叶夢さんが、私のために選んでくれたスリッポンは、しっくりと私の足に馴染んでいる。


かわいいレースと、リボンがうれしくて。


「叶夢さん、ありがとうございます」


満面の笑みでお礼を言ったら、


「どういたしまして」


叶夢さんも、満面の笑みを浮かべてくれた。