ひとたらしどうし

「ほら、貸してごらんなさい」


羽織っていたシャツを脱ぎながら、自分の膝をぽんぽんと叩いた、叶夢さん。


「…え、貸すって、なにを…?」


戸惑っていたら、ふいに私の腰に両手を置いて、ぐい、と叶夢さんの方へ向かされる。


同時に、私の膝へシャツをふわり、とかけた叶夢さんは、自分の膝に伸ばした私の足を乗せた。


ちょうど、叶夢さんの膝に私の足のかかとが乗っている。


「…ちょ…叶夢さんッ?!」


「いいからいいから、ほら、こんなかかとの高い靴は脱いじゃいなさーい」


有無を云わさずに、脱がされたピンヒール。