ひとたらしどうし

「…あ、あの…先程は失礼しました…すみませんでした…!」


がばっと頭を下げたら、


「そんなそんな、大袈裟な。あれくらい全然ですよ」


いやー、しっかし焼成は暑いですねー。


ぱたぱたと、てのひらで顔を扇ぎながら少し、マスクをずらした白石さん。


ね?


そんな賛同を私に求めて、にっこり笑ってみせた。


口元から零れるように覗いた、粒が揃った綺麗な白い歯。


……あぁ、やっぱり、好き。