ひとたらしどうし

誰かと話し込んでいるのかも、しれない。


白石さんを呼ぶ、コール音だけが響いている。


でも、大丈夫。


もう、大丈夫。


戻ったら、みんな揃って戻ってくれているかもしれないし。


もし、誰もいなかったら、戻らなければいいだけのハナシだ。


お手洗いにこもって、だいぶ時間が経ってしまったかも知れないと思っていたけれど、実際のところは5、6分というところ。


大丈夫、大丈夫、思いながらお手洗いのドアを開けて、歩いてゆく。