ひとたらしどうし

「やだー!大輔くん、白石さんを取らないでよー!」


思わず、大輔くんに言ってしまってから、はた。と気がついたのは、他の3人が無言になってしまったせい。


「ほらー、そういうとこだよ、もう。このひとたらしー」


そんな、からかい声の実奈ちゃんと、


「ほんとですよー、大丈夫ですよ!叶夢さんは柚さんのなんで!」


胸を叩いて見せた、大輔くん。


そっと隣を伺ったら、テーブルの下で触れていただけだった左手が、いちど強く握られた。


ゆっくりと合わせた視線は、やさしく絡まった。