ひとたらしどうし

「そーそーそーそー!まさに!白石さん、ワードセンスあるー!」


実奈ちゃんが私と白石さんを見ながらはしゃいでいる。


…でも、『ひとたらし』って、あんまり良い意味じゃなかったような…


考えていたら。


ふいにテーブルの下で、白石さんの右手が私の左手に触れた。


反射で見上げたら、


「もちろん、良い意味で、だよ?」


くすり。と笑う白石さんと目があった。


…あぁ…もう、ぜんぶ。


ぜんぶを見透かされている。


それがこんなにも、うれしいことだとは知らなかった。