ひとたらしどうし

「飲み会、オレが車出すから、いっしょに行こう」


そう、白石さんが言ってくれたけれど、白石さんも飲むのは嫌いじゃないはずだ。


「…あ、でも、白石さんも飲みますよね」


タクシー拾うんで、大丈夫です。


遠慮して、返したコトバ、は。


「いやいや。オレが大丈夫じゃないんですよ」


朝野さんのこと、狙ってる奴らが心配だから。


…はッ?!私のこと、狙ってる?!そんなことあるわけないじゃないですかー!!


なんて、その腕をばしばしたたいたのだけれど。


「…そーゆー、無自覚なのがいちばんこわいから!!」


自分の今までの言動を、考えてごらんなさいな。


そんなふうに問われて、胸に手を当てて考えてみるも、まるで思い当たらない。


「…あー、もー、無意識だもんね。そうか、そうだよなー」


なんて、ぶつぶつ言っていた白石さんは、


「とにかくッ!飲んでもいいけど、飲みすぎないように!!」


びしっと、人差し指で私を指差すから、


「はいッ!了解しました、隊長!!」


なんて、返事を返して笑い合った。