ジャンさんに話を聞きに行って正解だった。
もし彼の予測通り桃の属性を遺伝に頼らず増やせるのだとしたら、それは私にとってかなりの朗報である。
でもこれはあくまでも予測だし、こんな不確かな情報をデシャネル公国に報告できるかといえば、それは微妙かもしれない。報告するか否かの判断はエドに託すべきだろう。
その日の夜、私は早速エドにこの話をして判断を仰いだ。
「そうか‥‥確かにその予測なら辻褄が合うな」
「でしょ?ジャンさんは無駄に眼鏡をかけてるわけじゃないよ?彼は予測を外さないって私の中で有名だからね!」
「ん?彼の眼鏡が何か関係してるのか?」
「いや、違うよ。眼鏡をかけてて賢そうに見えるけど、ジャンさんは実際に賢いって話だよ」
「ああ、そういうことか。だがその予測を立証するには他にも桃の属性が出現するのを待つしかない。それにマリコが桃の属性の保有者であることを公表する気は今のところ全くないらしいからな。そうなると公国への報告は難しいだろう」
「そっか、それは残念だな‥‥ちなみに、もしこの予測が正しかったとしたらどれくらいで出現が確認されるようになる?」
「魔力鑑定は特殊な能力を出現した者が確認のために行うのが一般的なんだ。生活魔法と違って特殊な能力が出現するのはどんなに早くても4~5歳。鑑定を受けない者が大多数を占めることを考えれば、立証できるのはかなり先になるだろうな」
「えーそんなにかかるのかー。しかも出現が確実じゃないとなると、やっぱりしばらくは私が子供をたくさん産まなくちゃいけないってことだな‥‥」
「え?それって‥‥リリィの時の‥‥?」
「うん、そう。時期をみてまた『器具を使って注入』しなきゃだね。きっとすぐ成功するから大丈夫だよ。でも何人くらい産んだら勤めを果たしたことになるのかな‥‥やっぱり一度大司教様に確認してみた方がいいかも?人数によっては出産のペースを上げなきゃいけないしな‥‥」
「え!?マリコ!?ちょっと待って?一旦少し落ち着こうか?」
いや、落ち着いていないのはエドだと思うのだが‥‥
『器具を使って注入』が嫌なのか、妊娠・出産を繰り返すことでイチャイチャできなくなるのが嫌なのか‥‥真偽の程はわからないが、とにかくエドは予測の立証を早めることに勢力を注いだ。
私達の結婚後に生まれた子供の元に魔導師を派遣し、魔力の放出がないかをしらみ潰しに確認していく。最早執念すら感じる力業である。
その結果、王都だけで20人以上の桃の属性保有者が確認され、ジャンさんの予測が見事立証されたのだった。
もし彼の予測通り桃の属性を遺伝に頼らず増やせるのだとしたら、それは私にとってかなりの朗報である。
でもこれはあくまでも予測だし、こんな不確かな情報をデシャネル公国に報告できるかといえば、それは微妙かもしれない。報告するか否かの判断はエドに託すべきだろう。
その日の夜、私は早速エドにこの話をして判断を仰いだ。
「そうか‥‥確かにその予測なら辻褄が合うな」
「でしょ?ジャンさんは無駄に眼鏡をかけてるわけじゃないよ?彼は予測を外さないって私の中で有名だからね!」
「ん?彼の眼鏡が何か関係してるのか?」
「いや、違うよ。眼鏡をかけてて賢そうに見えるけど、ジャンさんは実際に賢いって話だよ」
「ああ、そういうことか。だがその予測を立証するには他にも桃の属性が出現するのを待つしかない。それにマリコが桃の属性の保有者であることを公表する気は今のところ全くないらしいからな。そうなると公国への報告は難しいだろう」
「そっか、それは残念だな‥‥ちなみに、もしこの予測が正しかったとしたらどれくらいで出現が確認されるようになる?」
「魔力鑑定は特殊な能力を出現した者が確認のために行うのが一般的なんだ。生活魔法と違って特殊な能力が出現するのはどんなに早くても4~5歳。鑑定を受けない者が大多数を占めることを考えれば、立証できるのはかなり先になるだろうな」
「えーそんなにかかるのかー。しかも出現が確実じゃないとなると、やっぱりしばらくは私が子供をたくさん産まなくちゃいけないってことだな‥‥」
「え?それって‥‥リリィの時の‥‥?」
「うん、そう。時期をみてまた『器具を使って注入』しなきゃだね。きっとすぐ成功するから大丈夫だよ。でも何人くらい産んだら勤めを果たしたことになるのかな‥‥やっぱり一度大司教様に確認してみた方がいいかも?人数によっては出産のペースを上げなきゃいけないしな‥‥」
「え!?マリコ!?ちょっと待って?一旦少し落ち着こうか?」
いや、落ち着いていないのはエドだと思うのだが‥‥
『器具を使って注入』が嫌なのか、妊娠・出産を繰り返すことでイチャイチャできなくなるのが嫌なのか‥‥真偽の程はわからないが、とにかくエドは予測の立証を早めることに勢力を注いだ。
私達の結婚後に生まれた子供の元に魔導師を派遣し、魔力の放出がないかをしらみ潰しに確認していく。最早執念すら感じる力業である。
その結果、王都だけで20人以上の桃の属性保有者が確認され、ジャンさんの予測が見事立証されたのだった。



