エドは結局ジャンさんではなく大司教に話を聞きに行ったらしい。
明らかに隠し事をしている大司教よりジャンさんの方が余程信用できると思うのに‥‥あのセクハラ全開の質疑応答が尾を引いているのかもしれない。思えばあれは確かに気の毒過ぎた。
とりあえず、私が桃の属性を持っていることがちゃんとエドに伝わった。
そして、桃の属性が完全に消失する前は身分に関わらずその保有者を王族に嫁がせることが慣例化していたことも伝えられ、公国に保有者が現れたことに関しては大司教にも原因はわからないと言われたそうだ。
私への説明と内容はほとんど変わらないのだが、もの凄く胡散臭い。この説明ではエドに秘密にしていた理由が不明なままなのだ。
大司教は絶対に何か隠している。それも凄く重要なこと‥‥
ジャンさんの予測はかなりの精度で当たりを引くから、王女様のことを聞いてみよう。大司教の隠し事の予測をしてもらうのも悪くない。
エドも大司教の説明に不信感を募らせたようで、ジャンさんとの面会許可がいつもと違ってあっさりおりた。
「デシャネル公国の王女様に桃の属性が出現したことは聞いた?」
「はい、詳細は教えてもらえませんでしたがチラッとは。かつて桃の属性が多数確認されていたことを考えれば、自然発生はあってしかるべきだと思いますが、発生した場所とタイミングがあまりにも不自然だなと感じました」
「自然発生についての情報は全然ないの?」
「自然発生に限らず、ですよ。過去にも僕みたいに桃の属性の特殊性に関心を持つ者が絶対にいたはずなのに、それに関する記述があまりにも少ない‥‥どう考えても意図的に隠されてるんですよ。それを隠してるのが今の大司教様か昔の大司教様かはわかりませんけど、どちらにしても下っ端の僕には手の出しようがない情報ってことですよねー」
やっぱり大司教で情報が止められてる。でも私にとってそれは都合がいい。ジャンさんにまで隠し事をされたら完全に手詰まりだ。
「ジャンさんの予測は?」
「まず一番に考えられるのは単純に『奇跡』ですね。これは聖女ミアやマリコ様の降臨になぞらえるものですが、可能性としては大いにあり得るでしょう」
「奇跡ねー‥‥」
「ただそれだと今回の王女様の不自然さが解消されない。公国に奇跡が起こるとしたらマリコ様の転生と同時期に起こるのが自然ですし、奇跡のタイミングが今なら公国ではなく王国で起こるのが自然です」
明らかに隠し事をしている大司教よりジャンさんの方が余程信用できると思うのに‥‥あのセクハラ全開の質疑応答が尾を引いているのかもしれない。思えばあれは確かに気の毒過ぎた。
とりあえず、私が桃の属性を持っていることがちゃんとエドに伝わった。
そして、桃の属性が完全に消失する前は身分に関わらずその保有者を王族に嫁がせることが慣例化していたことも伝えられ、公国に保有者が現れたことに関しては大司教にも原因はわからないと言われたそうだ。
私への説明と内容はほとんど変わらないのだが、もの凄く胡散臭い。この説明ではエドに秘密にしていた理由が不明なままなのだ。
大司教は絶対に何か隠している。それも凄く重要なこと‥‥
ジャンさんの予測はかなりの精度で当たりを引くから、王女様のことを聞いてみよう。大司教の隠し事の予測をしてもらうのも悪くない。
エドも大司教の説明に不信感を募らせたようで、ジャンさんとの面会許可がいつもと違ってあっさりおりた。
「デシャネル公国の王女様に桃の属性が出現したことは聞いた?」
「はい、詳細は教えてもらえませんでしたがチラッとは。かつて桃の属性が多数確認されていたことを考えれば、自然発生はあってしかるべきだと思いますが、発生した場所とタイミングがあまりにも不自然だなと感じました」
「自然発生についての情報は全然ないの?」
「自然発生に限らず、ですよ。過去にも僕みたいに桃の属性の特殊性に関心を持つ者が絶対にいたはずなのに、それに関する記述があまりにも少ない‥‥どう考えても意図的に隠されてるんですよ。それを隠してるのが今の大司教様か昔の大司教様かはわかりませんけど、どちらにしても下っ端の僕には手の出しようがない情報ってことですよねー」
やっぱり大司教で情報が止められてる。でも私にとってそれは都合がいい。ジャンさんにまで隠し事をされたら完全に手詰まりだ。
「ジャンさんの予測は?」
「まず一番に考えられるのは単純に『奇跡』ですね。これは聖女ミアやマリコ様の降臨になぞらえるものですが、可能性としては大いにあり得るでしょう」
「奇跡ねー‥‥」
「ただそれだと今回の王女様の不自然さが解消されない。公国に奇跡が起こるとしたらマリコ様の転生と同時期に起こるのが自然ですし、奇跡のタイミングが今なら公国ではなく王国で起こるのが自然です」



