あの電話の後、すぐに起きて準備を始めた。

お気に入りのワンピースを着て鏡の前で
一回転!よし!いい感じ!
大音量のDI:。流れている曲はMY angel。

~♪

 小さな体で力強く 羽ばたく
 君は誰より美しい

 飛んでいかないで 
 僕の中だけで飛んでいて

 
 いつか、君に出会えたなら
 僕の前からいなくならないようにと
 その羽を折ってしまいたい

 もう二度と飛べないだなんて
 泣かないで、飛べるから

 僕が、僕が飛ばしてあげるから
 一緒に、さぁ

 愛という茨のついた羽で
 一緒に、さぁ

ってノリノリで用意していたら
いきなりノックする音が!

『はい!』
「杏ちゃん、響さんがいらしゃったわよ。」

ダッシュでボリュームを下げる。
と、同時に開くドア。

「杏さん、こんにちわ!」
『響さん!』

嬉しくてにやけていたら何故か響さん
の視線は下へ。
その視線の先にはDI:のCDが!

「杏さん、行きましょうか。」
『は、はい!』

CDの話題には触れず、ひと安心。