パーティーが終わり父にいきなり
お願いをしてみた。

「父さん、杏さんを婚約者に
 したいんだ!その、ずっと
 彼女のことが…」

「例の“僕の天使”なんだな。
 まさか杏ちゃんがその子だった
 とはな。いいんじゃないか?
 お前の人生だ、俺は反対しない。
 お前と杏ちゃんが婚約してくれれば
 俺はいつでも桃花に会えるしな!
 ってこれは冗談だけど!笑」

「父さん…ありがとう。」

「俺から新寺家に話してみる。
 あと、アッチのほうも俺や
 会社を気にしないで、本当に
 お前のやりたい事を考えて
 悔いのない人生にするように!」

「父さん!」

僕はこんな父を尊敬している。
あなたの背中は大きくて、
どんなに大人になってもいつまでも
追いつける気がしないよ。

でも、いつかあなたに認められる
ような大きな人間になれるように
俺は頑張るよ。