「初めまして。僕は安西 響。
 よろしく。」
『わ、私は新寺 杏です。』
さらさらの髪の毛、整ったお顔立ち、
やわらかい笑顔、紳士的な対応。
響さんの全てが、まぶしく見えた。

「おーい、なんだ。響。ここにいたのか。
 お?杏ちゃんじゃないか!
 久しぶりだな!」
『安西社長・・・』
「安西社長なんて!堅苦しいのはやめよう。
 まぁ、覚えてないのも無理ないよな。
 昔会った時はまだ、杏ちゃんが幼稚園
 の頃だったからなぁ。
 すっかり美人さんになって!」
「おい、猛!
 うちの娘にちょっかい出すなよ!」
『お父さん!』
「いいじゃねぇか!お前には桃花譲った
 んだからよー!」
「何を!」
お父さん達、子供みたいな
ケンカはやめて・・・
「はいはい、やめなさい!」
お母さんナイス!
「仕方ない、桃花がいうなら止めよう。
 で、こいつが俺の自慢の1人息子!響!」
「父さん・・・。
 初めまして、安西 響です。
 父さんの会社で常務を
 やらせてもらってます。」
「初めまして!いやー猛と違って
 出来た息子だ!私は新寺 楓。
 お父さんとは昔からの親友だ。
 そして妻の桃花、娘の杏だ。」

一通りの挨拶を済ませ、安西一家は挨拶に
戻っていった。
私は、胸のドキドキが治らなくて・・・。

これが、一目ぼれ?
響さんが、王子様?