「久しぶり。」
風呂上がりの千聖はいつもと雰囲気が違っていてかっこよかった。
「どした…?」
思い切って、聞いてみる。
千聖は暫く上を見つめてからまた口を開いた。
「美沙さ、変わったよな。」
「え…?」
「小4から変わった。急に明るくなって一軍と連んで。俺が言う事じゃないとはわかってる。でも、本当は嫌なんだろ?今の美沙は無理してる。」
こんな事を言われるとは思っていなかった。私の芯を突かれたような感覚。認めたくないけど、そう言われてすっきりもした。
流石、千聖だよね。
「俺は、昔の美沙の方が好きだ。化粧してない方がいいとか言わない方がいいかもしれないけど。
美沙には飾らない本当が似合ってる。そのままでいいじゃん、美沙。」

