私•村田はずきは、息抜きとして
久しぶりにドライブを楽しんでいた。

高速道路に差し掛かったとき、
不意に思い出す。


数年前、助手席にいた君は笠井はずきという。

名前が同じだった君と、私は結婚したかったな。

持病をもっていて余命わずかだった君が事故で亡くなる、
そんな不幸なことが特定の人にあっていいものなのか。

私は、はずきとずっと一緒に生きていたかった_。