わたくしはそなたのやうであつた
護摩の木よ
そなたはどこにゐようとも
たれぞそばにあらうと
陽射す事なき林の袂
雨のふらぬとき。
そなたはた〃゛
しなやかにたつて
大いなる鎮として生きてゐる