ちなみに今は夏休み。休み中に同じ小説コンテストに応募してみようって話になった。

 そして選んだのが『友達以上恋人未満』がテーマのコンテスト。

「ねぇ、朝陽くん。友達以上恋人未満って何だろうね」
「以上はそれも含まれて、未満は含まれないんだっけ?」
「そうだね。ということは、友達もしくはそれ以上の関係だけど、恋人は含まれないって感じかな」
「じゃあ、付き合ってなくて、ただ仲がいい感じのふたりの話を僕たちは書けばいいのかな?」
「付き合ってはいない、恋人ではない。でもどっちかが相手のこと好きって場合もあるよね」

 朝陽くんが今私が言った言葉に対して何かを考えている様子だった。

「僕たちみたいだね」
「えっ?」

 「僕たちみたいだね」って、どっちかが相手のこと好きって場合もあるって言葉に対して? いや、深く考えすぎかもしれないけれど。

 もしそうだとしたら?

 もしかして私が朝陽くん好きなのバレてる?

 そう、私は朝陽くんが好きだった。だからこうやって一緒にいられる時間が幸せで。

 いや、もしかして朝陽くんが私のこと好きって可能性も? 

 妄想が大好きだからどんどん色々な考えが浮かんできちゃう。小説のお話、考えられなくなってきた。