「ご、ごめんなさい。嬉しすぎて……わたくしったら」
「…………。向こうで休もう」
「いいえ、大丈夫ですわ!」
ファビオラがそう思っていても涙が止まらない。
ここで失態を犯してはならないと、なんとか涙を堪えようと俯いていた。
「───ビオラッ!」
そんな時、聞き覚えのある声が聞こえて顔を上げた。
トレイヴォンがファビオラを包み込むようにして抱きしめた。
「レイ……!」
「大丈夫か!?」
「えぇ、ごめんなさい。でも大丈─っ」
「大丈夫な訳あるか。向こうで休むぞ?」
「……っ、でもマスクウェル殿下の前で!」
ファビオラはトレイヴォンに抱え上げられた。
トレイヴォンの行動に会場からは黄色い悲鳴が上がり、頬を赤く染めている。
マスクウェルはその場に立ち尽くしていた。
騒めく会場でトレイヴォンとファビオラを讃える声が耳に届いた。
「ファビオラ様……なんて美しいのかしら」
「トレイヴォン様は男らしくて素敵ね」
「二人はご友人なのでしょう?わたくし、ファビオラ様がトレイヴォン様の婚約者なら諦められたのに」
「あの二人はお似合いよね」
「…………。向こうで休もう」
「いいえ、大丈夫ですわ!」
ファビオラがそう思っていても涙が止まらない。
ここで失態を犯してはならないと、なんとか涙を堪えようと俯いていた。
「───ビオラッ!」
そんな時、聞き覚えのある声が聞こえて顔を上げた。
トレイヴォンがファビオラを包み込むようにして抱きしめた。
「レイ……!」
「大丈夫か!?」
「えぇ、ごめんなさい。でも大丈─っ」
「大丈夫な訳あるか。向こうで休むぞ?」
「……っ、でもマスクウェル殿下の前で!」
ファビオラはトレイヴォンに抱え上げられた。
トレイヴォンの行動に会場からは黄色い悲鳴が上がり、頬を赤く染めている。
マスクウェルはその場に立ち尽くしていた。
騒めく会場でトレイヴォンとファビオラを讃える声が耳に届いた。
「ファビオラ様……なんて美しいのかしら」
「トレイヴォン様は男らしくて素敵ね」
「二人はご友人なのでしょう?わたくし、ファビオラ様がトレイヴォン様の婚約者なら諦められたのに」
「あの二人はお似合いよね」



