ふしぎの国の悪役令嬢はざまぁされたって構わない!〜超塩対応だった婚約者が溺愛してくるなんて聞いていませんけど!〜

けれど、たとえ裁かれようともマスクウェルがアリスを好きになるまで側にいれた方が後悔しないと思ったのだ。
それ程までにビビッと感じるものがあった。

(マスクウェルが幸せなるためだったら、悪役令嬢だって何だって演じてみせるわ!我儘放題は無理かもだけど……目指せ、女王様ッ!)

ファビオラはグッと拳を握った。


「エマ、わたくしはマスクウェル様のために今日から〝悪女〟になるわ!」

「旦那様、奥様ー!お嬢様がまた訳のわからないことを言ってます」

「ちょっとっ、人の必死の決意を勝手に告げ口しないで!」


しかし両親はエマの言葉を聞いて、すぐにこちらにやってくる。


「ビオラ……!いい加減に変なことを言うのはやめなさいっ!誰だっ、ワシの可愛いビオラに悪影響を及ぼした奴は」

「旦那様ッ、今すぐ医者を呼びましょう!ビオラちゃんが心配よ……!」

「ほらっ!エマのせいでややこしくなったじゃない」

「ファビオラお嬢様がおかしくなってから早一年……私は自分の職務を全うしているだけです」

「クールすぎる!でも、そんなエマもやっぱり可愛い!」

「うるさいです」