*クモリガラス*




ドクンっ…

えっ…なんで……



「なんか昨日も逃げられたし、今も固まってっから。やっぱりオレと原田ではタイプ違うからなぁ。近寄りがたいよな」


「……」



そんなこと言われたら、何も返せなくなる。

私はそのまま下を向いてしまった。



やっぱり滝沢くんも、そう思ってるんだよね。

私と滝沢くんじゃ、全然合わないって。



「原田ってよくここから外見てただろ?誰見てんのかなーとか思ってさ。あ、見てたのって同じクラスの酒井?大野?」



ちがうちがう…
首を振るだけの私。



「じゃあ〜…オレのクラスの北?」



ちがうよ…
私が見てたのは



「って…オレに教えるわけないか」



そう言いながら私の顔を見る滝沢くん。

一気に
ドキドキの早さは最高潮。



伝えられたかもしれない。

今もし滝沢くんに
「オレ?」って聞かれてたら

うなずけてたかもしれない。


でも

滝沢くんの質問はそこで終わった。