君と一番の恋をする

「陸人くんはね、悪くないの。私が、陸人くんに一方的になってたっていうか。だから私が全部、悪いの」



そのとき、頭にぽつりと冷たいものが降ってくるような感覚がした。
真ん中にいた子がにやりと笑みを浮かべる。



「そうですか。……陸人は、みんなのものなんです。先輩のことは、許しません」



そして、屋上を出る扉を開けて出ていく。慌てて私も出ようとすれば、四人のうちの誰かに肩を押された。
そのまま、後ろへしりもちをつく。


「うっ……」


身体を強く打ち付け、痛みが走る。

と、その間に扉が閉じられてしまった。



「あっ、まっ……」



手を伸ばすけど意味はなく、無情にも鍵のかかる音がした。

パラパラと雨脚が強くなり、制服にしみを作っていく。


「……うそ……」


もしかしなくても私は閉じ込められてしまった。雨の降る、屋上に。

立ち上がってドアを押したり引いたりしてみるけど、やっぱり開かない。

こんな、短期間で二階も屋上に閉じ込められるなんて。しかも雨降ってるし。