君と一番の恋をする

……でも、なんで今頃。私が陸人くんの尾行したのって、もう二週間も前だよ?美葉ちゃんは友達が多いほうだから、あの写真が出回ったのは早くても昨日の夜だと思う。

なんかおかしい、よね?

私は一人疑問に思いながら、教室のドアを開けた。




「ちょっと先輩、いいですか」



その日の昼休み。お弁当を持って絵筆ちゃんと、中庭へ行こうとすると、知らない一年生女子数人に呼び出された。

吹部の子ではなさそう、だけど……なんだろう。


「私のことは気にしないで、麻里花ちゃん」
「うん、ごめんね。先食べてて、絵筆ちゃん」


お弁当を絵筆ちゃんに預け謝罪をしてから、私は彼女たちについていった。



向かった先は、屋上。

秋の風の吹く、朝よりも厚く灰色の雲のかかる空の下に出た。



「あの……何の用かな?私、初めて会うと思うんだけど……」


ここに来るまで誰も一言もしゃべらなかったことを不思議に、そしてちょっと怖く思いながら、恐る恐るそう聞いてみる。

すると一斉に振り向いた4人は、私に鋭い視線を向けてきた。

思わず一瞬怯むと、急に一人に手首をつかまれる。