君と一番の恋をする


夏休みが終わって半月たった、9月中旬のお昼休み。


「麻里花ちゃん、最近なにかあった?」

私は、友達の宮田絵筆(みやたえふ)ちゃんと中庭のベンチでお弁当を食べていた。
突然の問いに、思わず「え?」と聞き返す。

だって、そう言われても特に思いつかない。待って私、なんかやらかしたりしたっけ。
すると絵筆ちゃんが楽しそうににこっと笑った。


「恋だよ恋っ!夏休みも終わってからだいぶ経ったし、麻里花ちゃんの浮いた話聞けるかなーって」
「えっ!?そっち!?」

びっくりして大声を出すと、周りにいた他の生徒にちらちらと注目されてしまう。
絵筆ちゃんが口に人差し指を当ててしーっなんてやるから、あわてて開く口を小さくした。

「な、ないよそんなの。夏休みだって、家でずっとだらだらゲームしてただけだし」