君と一番の恋をする

「私実行委員で居残りしてて。鞄取りに行こうと教室戻ったら麻里花の荷物も置いてあって。机にスマホもあったからどうしたんだろうって。もう最終下校時刻過ぎてるから一般生徒は帰ってなきゃいけないのに探してもいないから~!」


“実行委員”っていうのは、たぶん文化祭実行委員のことだ。
涙目で言うそんな奈央ちゃんを見ていると、申し訳ない気持ちになった。
奏太くんが、繋ぐように言葉を続ける。


「ほんとは大人数で探したほうがよかったんだろうけど、校則破りになるだろうから先生にも相談できなくて。ごめん」


奏太くんは申し訳なさそうに笑ったけど、見つけてくれて本当に良かった。
閉じ込められたことを楽観的に考えていたけど、今思うと恐ろしい。奏太くんと奈央ちゃんがいなかったら、下手すれば朝までここにいたかもしれないんだ。
気づかないうちに安心している自分がいた。


「……すみません。ありがとうございます」


横目で見れば、陸人くんが立ち上がって頭を下げていた。
私も慌てて立ち上がると、奈央ちゃんがその拍子に離れる。