君と一番の恋をする

「なっ、奈央ちゃんっ!?」


思わず叫んだけど、暗くて姿が見えない。
幻聴かと思ったけど、隣の陸人くんが半立ちになったからたぶん違う。


「麻里花、やっぱりいるのっ!?」


すぐに返答が返ってきて、夢じゃないことが確定する。
そして急に、パッと目の前が明るくなった。
だけど暗闇に慣れてしまったせいで、眩しくて目が開けられない。


「よかった、麻里花……っ!」
「わあっ」


そしたら、身体に何かが覆いかぶさった。
そのまま腰に手が回され、ぎゅっと抱きしめられる。
もしかして私、たぶん奈央ちゃんにハグされてる?


だんだんと慣れてきて、目を開くと私を抱きしめていたのはやっぱり奈央ちゃんで、きれいな髪が頬をくすぐる。
そして目の前にもう一人、誰かがいた。

そうだ。奈央ちゃんがここにいるってことは、この光の持ち主がいるってことで。
誰かと思い上を見上げれば、また見知った姿。


「奏太くん……」


スマホのライト機能で私たち三人を照らすのは、焦った表情の奏太くんだった。

「なんで、二人がここに……」


疑問をそのまま口にすると、奈央ちゃんが背中に手をやったまま顔だけ私から離れる。