君と一番の恋をする

「あっ、分かった!」

「え?」



ぽんと手を打ちながら言うと4人の視線が私へと集まり、絵筆ちゃんが不思議そうに首を傾げた。



「侑人って、奏太くんに似てるんだ!」

「はあ?急に何言ってるの」



すぐさま奈央ちゃんのツッコミが入るけど、気にならないくらいには感動していた。

いやだってまさか、こんなタイミングで気が付くなんて……。

逆になんで今まで、気が付かなかったんだろう。



「物怖じしないところとか、好きなものに一直線でときどき周りが見えなくなるところとか!……もしかして、私だけ?」

「磯田と奏太……いや、確かに似てるかもね。雰囲気とか、なんとなく」

「清くんもそう思うよね!?まあだからといってどうこうってわけじゃないんだけどさ~」



賛同してくれた清くんに共感のまなざしを向けながらも、私はそう言う。


そして二人が去っていったあと、奈央ちゃんがぽつりと呟いた。



「磯田くんと早瀬、似てるようで全然似てないわよ。それぞれに違った良いところがあるもの」

「へえ~、そうなんだ~」



私たちは奈央ちゃんにじと〜っとした視線を向ける。



「なっ、なによその目は!」



—————奈央ちゃんが再び恋をする日も、そう遠くはないかもしれない。