君と一番の恋をする

「陸人くん」

「なんですか?」

「9月に屋上で言ってた……“俺と付き合ってください”って言うのは、“作戦に付き合って”って意味だったのかな、って……今ちょっと、考えちゃって」

「……あー、」



陸人くんは少し悩んだ後、顔をあげた。



「半分は、それですよ」


と、意味深な発言をする。



「え、あともう半分って……」



言いかけたとき、パッと突然目の前が明るくなった。

何が起こったのかと思わず閉じた目をゆっくり開けると、さっきよりも多く並木道がライトアップされていた。

そして。

すぐ近くにあるクリスマスツリーがきらきら輝いていた。



「先輩」

「え?」

「もう半分は、その言葉まんまの意味ですよ」

「えっ―――」



そっと陸人くんは私に近づく。

ふわっとさわやかな匂いが香り、どきどきと鼓動が速くなる。




「嫌なら俺のこと、殴ってください」



そう、耳元で声がした瞬間。