君と一番の恋をする

毎年ここは規模の大きいイルミネーションをやっていて、私も家族と来たことがある。近くに大型ショッピングモールがある影響で人も多い。

通りの真ん中には空にまで届きそうなくらいのクリスマスツリーが飾ってあり、すっごくきれいなんだ。辺りはカップルや家族連れで賑わっている。

スマホで時間を確認すると、もうすぐ待ち合わせの6時半になるところだった。



「麻里花先輩!」



すると向こうから私の名前を呼んで走ってくる陸人くんの姿があった。

黒のロングコートを身にまとった陸人くんは、いつもよりかっこよく見える。



「待ちましたか?すみません、遅れて」

「ううん。大丈夫だよ、私も今来たところだから!」



いつも通り接してみる。だけど文化祭のあのときより、苦しくはなかった。

私たちは通りを歩いていく。



「今日は、先輩に話があったんです」

「話……?」



その言葉に、心臓が不穏な音を立てる。

隣を見ると、真剣な顔でこちらを向く陸人くんと目が合った。



「メッセージでも良かったんですけど、直接がよかったから」