―――――そして、当日。
身なりの正解なんて分からなくて、奈央ちゃんに監修されながらも結局全部普段通りの服装になってしまった。
陸人くんの“デート”って、どういう意味なんだろう。言葉どおりの意味なのかな。
もし、今日。「もう関わるのはやめましょう」って言われたら。でも、それが陸人くんの気持ちなら、私は受け入れなければならない。
「だけど、行くって決めたからには、ちゃんと行かなきゃ。会って、話をしなきゃ」
気合を入れるように拳で胸を軽くたたく。
そして午後6時過ぎに、私は星空の瞬く夜の世界へ足を踏み入れた。
気温は0度を下回りそうなくらいだけど、あたりは人の気配で暖かく感じる。
住宅街を抜けて大通りに出ると、建物がイルミネーションになっていて、きらきらと光っている。
陸人くんと会う日以前に、今日はクリスマスイブだ。日本ではごちそうやケーキを食べたりして、大切な人と夜を過ごす日。
そういえば、クリスマスってどうして、当日より前日のほうが盛り上がるんだろうか。
なんて考えていると、自然と気持ちが軽くなっていく。
待ち合わせ場所の通りの入口に着く。



