君と一番の恋をする

「確かめるのは怖い、でも約束は破りたくない。どんだけわがままなのよ。そりゃ磯田陸人だって妹のほうを選ぶわよ」
「ちょ、ちょっと奈央ちゃん……」

「でも!」


絵筆ちゃんがなだめるのを遮って、奈央ちゃんは言った。


「私はあんたの力になりたい。だめだったとしても、いくらでも慰めてあげる。麻里花には、恩があるから」

「わっ、私も!いろいろ助けてもらったりしたし。役に立たないかもしれないけど、麻里花ちゃんは大切な友達だから、できるだけ頑張るよ」

「二人とも……」


顔を上げると、心強い真剣な表情をする絵筆ちゃんと奈央ちゃんがいた。


「麻里花ちゃんは、もっと自分に自信持ってもいいと思うよ。もし誰かになにか言われたら、私たちがそんなことないって言い返すから!」


にこっと絵筆ちゃんが笑う。

そう、だよね。私には大切な友達がいる。そう思うと、なんだか安心できた。

ここまで私のために言ってくれる友達の気持ちを、私は無駄にしたくない。
それにいつまでも逃げたらいい方向にも悪い方向にもいかないよね。


「……私、24日ちゃんと行く。そこで陸人くんの気持ちを聞く。どんな結果が待っていても、怖がらない」