「―――で、うじうじしてると。はっきりしないさいよ」
「だっ、だって~っ!」
「まあまあ、二人とも……」
21日のお昼。お財布に優しいファミレスで絵筆ちゃん、奈央ちゃんと食事をしていたら。
一人で考えていたら永遠に収集のつかなさそうな陸人くんのことを話したら、奈央ちゃんから強いお叱りの言葉を受けてしまったのだ。
「でもまさか、あんたが磯田陸人のことを好きだったとはね。早瀬と全然タイプ違うじゃない」
「そ、それは確かに……?」
絵筆ちゃんは知ってるけど、奈央ちゃんに聞かれたので初恋が幼なじみの奏太くんだということも話した。
「それで麻里花ちゃんは、磯田陸人くんがもしかしたら真由帆ちゃんのことを好きかもしれないって悩んでるんだよね」
「見ててそれらしい証拠もあるし……。なにより、どっちかって聞かれたら真由帆より私を選ぶ理由がないからなんだよね。もし好きな子がまったく別の人だったり、そもそも好きな人なんていないってなったら話は変わってくるんだけど」
空になった料理の皿が片付けられ、飲み物の入ったグラスだけ置かれたテーブルに視線を落とす。
一応空いてるのは24日だと送って正式に決定したけど……あと3日ほどしかない。約束を破るのは心苦しいけど、いろんな意味で“怖い”という感情も同じくらいあって。



