君と一番の恋をする

「え、それは、どこで?まさか……!」
「もうっ、ち、違うよ麻里花ちゃん!!え、えっと、帰り道で、こう、さらっと……」
「おおー!清くんやるね!」

「……ちょっとドキドキしちゃったけど、うれしかったなあ」


そう言う絵筆ちゃんは本当にうれしそうで、幸せそうで。
清くんもきっと、いや絶対幸せなはずだ。
なんてったって絵筆ちゃん、こんなにも可愛いんだもん。もちろんそれだけじゃないだろうけど。

こんな話を聞いていると、私までもが幸せな気持ちになる。これが、幸せのおすそ分けってやつですよ、皆さん。
するとさっきまでふにゃっとしていた絵筆ちゃんが、急に怒ったようにほっぺをふくらませた。


「というか麻里花ちゃん、話そらしたでしょ。もう」
「えあ~、ばれたか」


「ばれたかじゃないよ」と言いながらお弁当の袋を抱えて立ち上がったので、私も立ち上がり、教室までの道のりを歩き出す。